苫小牧 美沢 郷土史探訪〜20200318〜
明治天皇が立ち寄った美沢には御駐蹕之蹟以外にも郷土史的に貴重な資料がいくつかあります。
その際に同所の井戸水を天皇に供したことから昭和4年に当時の苫小牧町長が『御前水』の碑を建てました。
ここには車数台分の駐車スペースがありますが、その突き当たりに気になる道を発見。
とりあえず登ってみました。
途中、錆びついた有刺鉄線が残っておりかつて牧場だった様子。
登りきった辺りで笹薮に覆われて道は途切れてしまいましたが少し離れた所に三軒の建物が!
もちろんすでに廃屋なんだけど高台になっててとてもいい雰囲気の場所でした。
なお国道沿いの丹内商店駐車場には『美々舟着場跡』の看板があります。
札幌本道が出来る前、蝦夷地と呼ばれていた頃、川が重要な交通路でした。
ただ美沢川と千歳川の間は陸路でしたのでここで舟を降り、千歳川まで舟を担いだことから『舟着場』と呼ぶようになりました。
実際の舟着場は新千歳空港の地面の下になってしまったので現在地に看板を建てたそうです。
地図出典:苫小牧市HP
国道36号線はところどころルートが変わっているそうなんです。
地図を見るとユウフツ越え(陸路)とありますがこれが空港が出来る前は旧国道36号線だったのでは?と想像しています。
旧道関連は鋭意調査中。
なかなか資料が見つかりません。
皆さんも美沢の地で、明治時代、140年前の苫小牧に想いを馳せてみませんか?
ユウフツ越え、明治天皇行幸、鹿肉缶詰工場については市のHPに詳しいのでそちらをご覧ください。
http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kyoiku/shogaigakushu/bunka/bunkazai/shinobunkazai/