Paul Davis「Southern tracks and fantasies」(1976年)
購入したのは20年くらい前。
当時アメリカ南部発祥のスワンプロックと呼ばれるジャンルに興味があり、中古レコード店でそれらしい品物を物色中、全く知らないアーティストなんだけどなんだか不思議な南部テイストを醸し出すジャケットに惹かれて購入。
家に帰って聴いてみたところ、南部っぽさを漂わせながらも洗練されたメロディやアレンジがまさに僕のツボでした。
ポールデイビスはAOR界隈のアーティストとして80年代にはいくつかヒット曲を出しており、後に僕も彼のアルバムを何枚か購入したのですがこのアルバムが1番好きだし、クオリティも高いと思ってます。
このアルバム、ネットで検索してもあまり情報がなく、まさに"知る人ぞ知る"1枚。
自分だけが知っているという優越感を感じる一方、共通の話題として語れる人がいないのは寂しい(笑
僕的にはA面が圧倒的に好きで、特にA①のSuperstarにこのアルバムの特長が凝縮されていると思ってます。
南部っぽいリズムにAOR的な洗練されたメロディがとてつもなく気持ちいい。
A② Medicine womanもアダルトな雰囲気で良い。
A③ Teach me how to rock&roll
A④ Reggae kinda way はラテンやレゲエのリズムで始まり南部っぽいロックンロールなサビへ展開。この辺の雰囲気はレオンラッセルをイメージさせる。
A⑤ Thinking of you 雰囲気はカントリーなんだけどこれもメロディが洗練されているんだよね。
AORとかロックとかカントリーとかジャンル分けしづらいからといってスルーされてしまうのも勿体ない。
混ぜ合わせこそが音楽の醍醐味なんだから。
もっと聴かれるべきアルバムです。
あとやっぱりジャケットがとても好きです(笑